シェリング:N響アワーに出演

Last Updated: 2003/04/28
Administrator: Binwa


 2003年04月12日放送のN響アワーは、「名演奏プレイバック・心にしみるバイオリンの音色」というタイトルで、 ヘンリク・シェリングの特集でした。アナウンサーによって、ヘンリク・シェリングのプロフィールが簡単に説明された後、貴重な初来日時の演奏(曲はバッハのシャコンヌの一部)と、1984年来日時のシェリングへのインタビューの映像が流れました。そしてその後、この日のメインであるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲が放送されました。シェリング・ファンのびんわとしては、放送時間を目一杯使ってシェリングの特集を組んでくれたことがとても感慨深かったです。もちろんビデオに録画し、永久保存版となりました。

 初来日時のシャコンヌの映像は、「アート・オブ・ヴァイオリン」というDVDにも収録されています。ただ、このDVDで視ることのできるのはほんの1分少々で 、あっという間に終わってしまいます。これに対し、N響アワーでは4分余にわたって放送してくれたので、見ごたえがあります。司会者の池辺さんが、「 ファンにとっては垂涎の映像。まさにお宝」とおっしゃっていましたが、ほんとうにそうだと思います。貴重な映像が放送されたことはまことに嬉しい限りです。

 ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲 は実に素晴らしかったです。あらゆるヴァイオリン協奏曲の中で最高峰の地位を維持し続けているこの名曲こそ、シェリングが最も得意としたヴァイオリン協奏曲でした。 清潔で、美しくて、心が洗われるような演奏でした。演奏を聞き終えたときに受けた感動は物凄いものがありました。録画でさえこれほどの感銘を受けるのですから、実演で聞けばもっと凄かったのだろうと思います。シェリングの実演に接することができないのはまことに残念ですが、そんなことを言い出すときりがないのでやめておきます。

 番組ではシェリングへのインタビューも放送されました。以下、インタビューの内容を掲載しておきます。

Q.この曲の好きなところは
――難しい質問ですが、私が好きなのは第2楽章ラルゲットの第2主題です。非常に美しい旋律で、弾くたびに深い感銘を受けます。

Q.ヨアヒムのカデンツァを選んだ理由は
――ベートーヴェンはある手紙の中でこう言っています。
「この協奏曲の第1楽章で私は4つの拍をあたかも運命の鼓動として強く印象づけておきたかったのです。」
ヨアヒムのカデンツァの中にはこれと同じものがあります。運命を決める4拍子があります。とても厳しい強さで使命を徹底的に貫こうとしています。
 

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